ジャズをもっと多くの人々に、もっと身近に楽しんでもらいたいとの思いから、またジャズを通じて守口・門真両市の新たな文化の創造を目指して、２００１年より「守口・門真ジャズフェスティバル」を毎年開催してまいりました。
　２００１年から２００３年までは、守口、門真両市文化振興事業団、守口・門真ジャズフェスティバル実行委員会の三者共同主催という体制で、２００４年は、門真市文化振興事業団をはじめ地域の皆様の支援をいただき、守口・門真ジャズフェスティバル実行委員会が主体となって、行政、企業、商店街、市民が一体となり開催し、京阪沿線では最大規模のジャズフェスティバルとして市民だけでなく、市域を超えて多くの方に認知されるようになりました。
　昨年は、門真市のルミエールホールにおいて市民の皆様に一流ミュージシャンによるレベルの高い音楽に接して頂く目的で開催した恒例のホールコンサートをはじめ、街角では、駅前など２３会場での街角ライブやフリーマーケットなど多くの催しがあり、そこに集った観客、出演者、またこれらイベントを支えてくれたボランティアの方々もジャズを通じて共通の大きな感動を得ることができました。
　もう一つ、昨年は、このフェスティバルから生まれた若手女性ミュージシャン（一昨年の守口市のエナジーホールにおいて開催されたジャズコンテストボーカル部門優勝者）を育成するシンデレラプロジェクトに取り組み、協賛ＣＤの制作からフィナーレコンサートでの日野皓正氏との共演と、まさしく一人のミュージシャンの「夢」を叶えてまいりました。さらには、このプロジェクトが多くの方の感動を呼び、本年の門真市成人式の第二部で彼女が舞台に立ちました。新成人に対して「夢は必ず実現する。諦めず、一歩ずつ歩んで欲しい。」というメッセージを歌にのせて伝えることもできました。
　ジャズの持つ自由な感性、このイベントに関わっている市民の思いは、市域を越えた市民文化の交流に大きく役立ち、多くの人に感動を与え、多くの人々が集う事によって街にも潤いがもたらされ、街の活性化を促すことにも大きく貢献できたと思っています。
　本年５回目を迎えるにあたって、根底に流れるコンセプトを継続させ、門真市文化振興事業団との共同主催事業も含め、より一層、エネルギーあふれる活動を続けることで、多くの感動と街の活性化を実現して参ります。
「文化創造を市民みずからの手によって」「ジャズと市民の力で町に活力を！」という合い言葉にさらに「夢に向かって」を加え、市民の自立した活動として大きな躍進を遂げたいと願っています。
　以上のような思いをもって、今年も昨年と同様に一流ミュージシャンによる質の高いコンサートや、守口市、門真市内の各所で実施される街角コンサートを中心に、活気に満ちあふれた「守口・門真ジャズフェスティバル２００５」を開催してまいります。